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B-20 : 五文型のおさらい

09/01/2019scrapbookDescription

五文型のおさらい

“as if” は従属接続詞(句)で従属節(副詞句)を導くので、補語を必要とする第二文型にはならないのですが、
実際に“as if” を使う仮定法を見ていくと全て第二文型SVCになるのでは?
という疑問が出てきて混乱してしまったので、『第二文型の補語になる形容詞句/節』と副詞句/節、名詞句/節、そして五文型のおさらいのページを作りました。

 
 
このサイトの読み方については「始めに」をご覧ください。
暗記のチェック用に英文のみのページと日本語訳のみのページ、
発声練習用に発音記号付きページがありますので、こちらもどうぞ
(発音付きページの英単語はツールチップで簡単な説明も見れます)
目次ページ を作りました。過去記事を順番に見たい方はこちらもどうぞ!

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文型が確定している英文を集めてみました

 
まずは考察用の素材として手元にあるルミナス英和辞典グランドセンチュリー英和辞典 から
仮定法、第五文型、関連の英文で文型を明記しているものを集めました。
 
■ 001 ■ SVCO ■ This cloth feels as if it were silk .
001SVCO
S{
DET
This
N
cloth
}
V{
Vs
feels
}
C{
ConSUB
as if
S2{
SUB
it
}
V2{
Vp
were
}
C2{
N
silk
}
}
.

S{
DET
この
N
}
C{
ConSUB
まるで
C2{
N
}
ConSUB
ような
}
V{
Vs
手触りだ
}

この布はまるで絹のような手触りだ。[*2]
“as if”を含む英文で、第二文型SVC と明確に記載しているのは グランドセンチュリー英和辞典 / feel の上記例文のみでした。
■ 002 ■ SVCO ■ It appeared as if the work would not be finished in a year .
002SVCO
S{
SUB
It
}
V{
Vp
appeared
}
C{
ConSUB
as if
O2{
SUB{
DET
the
N
work
}
}
V2{
A
would
Adv
not
A
be
Vpp
finished
}
M2{
Pre
in
PreO{
IND
a
N
year
}
}
}
.

C{
O2{
SUB{
DET
その
N
仕事
}
M2{
PreO{
IND+N
1年
}
Pre
以内に
}
V2{
A+Adv+A+Vpp
終わらない
}
}
ConSUB
ように
}
V{
Vp
見えた
}

その仕事は1年では終わりそうになかった。[*1]
ルミナス英和辞典 / appear より。
自動詞の欄に書かれていること、“appear”は知覚動詞であることで第二文型の可能性あり(?)。
■ 003 ■ SVCO ■ This room smells as if nobody’s opened a window for weeks .
003SVCO
S{
DET
This
N
room
}
V{
Vs
smells
}
C{
ConSUB
as if
S2V2{
SUB+A
nobody’s
Vpp
opened
}
O2{
IND
a
N
window
}
M2.AdjP{
Pre
for
PreO{
N
weeks
}
}
}
.

S{
DET
この
N
部屋
}
C{
M2.AdjP{
PreO{
N
何週間
}
Pre
もの間
}{
O2{
N
}
S2V2
SUB+A+Vpp
開けた人が誰も居ない
}
ConSUB
ような
}
V{
Vs
臭いがする
}

この部屋は何週間も窓を開けてないようなにおいがする。[*1]
ルミナス英和辞典 / smell より。
自動詞の欄に書かれていること、“smell”は知覚動詞であることで第二文型の可能性あり(?)。
“nobody’s” はここでは “nobody has” で完了形の短縮形です。→ Y!知恵袋
■ 004 ■ SVCO ■ This food smells delicious .
004SVCO
S{
DET
This
N
food
}
V{
Vs
smells
}
C{
Adj
delicious
}
.

S{
DET
この
N
料理
}
C{
Adj
香りの良い
}
V{
Vs
匂いがする
}

この料理はいいにおいがする。[*1]
ルミナス英和辞典 / smell より。
これは第二文型SVCと明記された例文です。
“smell”のような知覚動詞が使われていて、かつ、動詞の後に 形容詞 や 名詞・名詞句 が置かれた場合は、
第二文型と判断されるようです。
■ 005 ■ SVCO ■ It looks as if it is going to snow .
005SVCO
S{
SUB
It
}
V{
Vs
looks
}
C{
ConSUB
as if
S2{
SUB
it
}
V2{
A{
A
is
Ving
going
TM
to
}
Vr
snow
}
}
.

C{
V2{
A
これから
Vr
雪がふる
}
ConSUB
ように
}
V{
Vs
見える
}

雪になりそうだ。[*1]
ルミナス英和辞典 / look より。
自動詞の欄に書かれていること、“look”が知覚動詞であることで第二文型の可能性あり(?)。
■ 006 ■ SVCO ■ It seems as if the blue sky merges into the sea .
006SVCO
S{
SUB
It
}
V{
Vs
seems
}
C{
ConSUB
as if
S2{
DET
the
Adj
blue
N
sky
}
V2{
Vs
merges
}
M2{
Pre
into
PreO{
DET
the
N
sea
}
}
}
.

C{
S2{
Adj+N
青空
}
M2{
PreO{
N
}
Pre
中に
}
V2{
Vs
合わさった
}
ConSUB
ように
}
V{
Vs
思える
}

まるで青空が海に溶け込んでいるようだ。[*1]
ルミナス英和辞典 / merge より。
■ 007 ■ SVCO ■ He seems to be honest .
007SVCO
S{
SUB
He
}
V{
Vs
seems
}
C{
InfT{
TM
to
Vr
be
}
InfC{
Adj
honest
}
}
.

S{
SUB
彼は
}
C{
InfC{
Adj
正直者
}
InfT{
TM+Vr
である
}
}
V{
Vs
ようだ
}

彼は正直者のようだ。[*1]
ルミナス英和辞典 / seem より。
“as if” ではありませんが、第二文型と明記された例文です。
■ 008 ■ SVCO ■ I felt as if I were dreaming .
008SVCO
S{
SUB
I
}
V{
Vp
felt
}
C{
ConSUB
as if
S2{
SUB
I
}
V2{
A
were
Ving
dreaming
}
}
.

S{
SUB
私は
}
C{
V2{
A+Ving
夢を見ている
}
ConSUB
ような
}
V{
Vp
気がした
}

私は夢を見ているような気がした。[*1]
ルミナス英和辞典 / feel より。
“feel as if” が第二文型となる説明を見つけました。→ OKWAVE / この文章は、第2文型ですよね?
■ 009 ■ SVOO ■ Fishermen can smell (the time) when rain is coming .
009SVOO
S{
SUB
Fishermen
}
V{
A
can
Vr
smell
}
O{
ANTE.PreO{
DET
(the
N
time)
}
}
M.AdjP{
AdvREL
when
S2{
SUB
rain
}
V2{
A
is
Ving
coming
}
M2{
at + ANTE
}
}
.

S{
SUB
漁師は
}
M.AdjP{
S2{
SUB
雨が
}
V2{
A+Ving
降る
}
AdvREL
とき
}
V{
Vr
探り出す
A
ことが出来る
}

漁師はいつ雨が降るかにおいでわかる。[*1]
ルミナス英和辞典 / smell より。
第三文型SVO と明記された “smell” + O の例文を比較用として載せます。

(メモ)
“smell” はここでは「探り出す、かぎつける、感じる、気配がする」という意味にしてみました。
この例文の “when” は関係副詞です。
接続詞でない理由は、副詞節や従属節を導くと第三文型SVOにはならないためです。
疑問詞でない理由は、話者が既に知っている事実を述べている英文であるためです(日本語訳には疑問を提示するニュアンスがありません)
関係副詞は先行詞(ここでは“the time”)を省略することができます。
そして関係副詞が導く形容詞節には「関係詞に置き換わった先行詞と同じ語句」があります。
上の例文の最後にある“at+ANTEがそれを示していて、あくまでも前置詞の目的語のみが先行詞となっていることに注意して下さい。
この部分を抜き出すと “Rain is coming at the time”「雨が降る日付時刻」というような意味になります。
“coming” は形容詞ではなく進行形を作る現在分詞としています。
「晴れや曇りなど静的な天気は形容詞で、雨や雪など動的な天気は動詞で言うのが普通です」→ レポート:天気の言い方

※ この英文では、これだけを見ると複数の解釈が出来てしまいます。ですが、
このサイトでは「日本語訳を正」として文の要素や品詞種別を記載していることに注意して下さい。
(もしかすると全くの見当違いをしているかも知れませんので、後日もう少し英語の理解が進んだときの見直し用にメモをつけておきます)
 

五文型の構成表

補語(形容詞/名詞/名詞句からなる)とは何か? 修飾語(副詞句からなる)とは何か?
ということを確認するために以下のように表を作ってみました。
SV
S +
(Ma+) V (+Mb)
 
 
 
(+Mc)
Sは (Mcで) Vする
SVC
+ C
 
 
Sは (Mcで) C のようだ ( S の状況/状態説明)
SVO
 
+ O
 
Sは (Mcで) O を V する
SVOO
 
+ OI
+ OD
Sは (Mcで) OI に OD を V する
SVOC
 
+ O
+ C
Sは (Mcで) C になるように O を V する (make-grp)
 
Sは (Mcで) O を V した結果 C になる  (paint-grp)
 
Sは (Mcで) O を C であると V する   (think-grp)
(+Mc)
Mc = いつ       “when”
Mc = どこ       “where”
Mc = どういうふうに  “how”
Mc = どういう理由で  “why,if,whether”
Mc = 誰によって    “by whom”
Mc = 誰のために    “for whom”
Mc = 誰に対して    “to whom”
Mc = 何のために    “for what”
Mc = どのくらい    “wh”
修飾語(Ma+) は頻度などを表す副詞(句)、
修飾語(+Mb)“not” など文全体(≒動詞)に意味を付加するような副詞(句)、
修飾語(+Mc) は 表にあるような状況/状態を表す副詞(句)です。

第二文型SVC の 主格補語 C は 主語S の状況/状態の説明をする。
第五文型SVOC の 目的格補語 C は 目的語O の状況/状態の説明をする。
そして、修飾語は 動詞V の状況/状態を説明する。
ここらへんに検討・考察の余地がありそうだ、ということだと思います。
make-grp:『C になるように OV する』という意味を表します。
paint-grp:『OV した結果 C になる』という意味を表します。
think-grp:『OC であると V する』という意味を表します。
その他:上記に含まれない残りはこちらに含まれることになります
上記と平行して、使役動詞知覚動詞 が絡んできます。
 
make-grp の動詞
make, chose, name, turn, drive, leave, get, lay, let, render, set, appoint, declare, elect, vote, have, 他
 * SVOC (C=原形不定詞)
I will make him do his job at once.
すぐに彼に仕事をやらせよう.
I’ll have him come early tomorrow morning.
あすの朝早く彼に来させよう.
 SVOC (C=to不定詞)
Let’s get her to try the new dish.
彼女にその新しい料理をやらせてみよう.
先頭の * は使役動詞が使われていることを示します。
 
paint-grp の動詞
bake, beat, boil, burn, color, cut, dye, lick, push, wash, wipe, 他
SVOC (C=形容詞)
The sun baked the ground hard.
太陽に焼かれて地面が堅くなった.
SVOC (C=前置詞+名詞)
The boys beat the snake to death.
男の子たちは蛇を打ち殺した.
SVOC (C=形容詞)
She is getting breakfast ready.
彼女は朝食のしたくをしている.
 
think-grp の動詞
think, consider, assume, believe, declare, find, 他
SVOC (C=to不定詞)
Let’s assume him to be innocent.
彼が無実だと仮定してみよう。
John is believed to be reliable.
ジョンは信頼できると思われている。
He considers himself to be very important.
彼は自分を非常に偉いと思っている。
Mr. White declared her story to be false.
ホワイト氏は彼女の話はうそだと断定した。
We found her to be very clever.
彼女がとても利口であることがわかった。
SVOC (C=that節)
They all thought her to be a genius.
彼らはみな彼女は天才だと思った。
SVOC (C=形容詞)
Hold the door open, please.
戸を開け(て押さえ)といてください。
その他
help, want, wish, 他
SVOC (C=原形不定詞)
Your advice helped us win.
君のアドバイスのおかげで我々は勝てた。
SVOC (C=to不定詞)
I want you to give an explanation.
外字 あなたに釈明してもらいたい。
SVOC (C=現在分詞)
I don’t want you visiting her so often.
そんなにしょっちゅう彼女に会いに行ってほしくない。
SVOC (C=副詞)
I want my money back.
お金を返してもらいたい。
 

“as if” 構文は「副詞節であり、補語でもある」

■ 010 ■ SVCO ■ She makes as if she knows nothing .
010SVCO
S{
SUB
She
}
V{
Vs
makes
}
C{
ConSUB
as if
S2{
SUB
she
}
V2{
Vs
knows
}
O2{
ProIND
nothing
}
}
.

S{
SUB
彼女は
}
C{
O2{
ProIND
何も無い
}
V2{
Vs
知っている
}
ConSUB
ような
}
V{
Vs
ふりをしている
}

彼女は何も知らないふりをしている。
ルミナス英和辞典 / look より。
“as if” が導く節が、修飾語(副詞節)にはならずに 補語(形容詞節) になる場合があるとの解説が以下のページで見つかりました。
Y!知恵袋/ it is as if ~ について
教えてgoo / この文章は、第2文型ですよね?

手元の英和辞典でも “as if” の文型については明確にはされていませんので、二つ目のリンク先でも説明されているように
「副詞節であり、補語でもある」というように考えるのが妥当なのだと思います。
(このサイトでは どちらかを記載することになりますがそれが絶対的なものでは無いということにご注意下さい)
 
 


例文参照元リンク一覧

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